Nemo3
「うちは窓が壊れてるからしょうがないよ」
「そういう君のところも窓があってもほとんど外が見えてないね」
「夜中の吹雪がひどかった」
「それは言える」
「こっちなんか窓二つともやられたよ」
「俺たち元どおりに戻してもらえるのかね」
「そうあってほしいな」
「じゃ、まずは温かいコーヒーでも飲むか?」
「良いこと言うね」
「そうだな」
「賛成!」
「Beach stの北側にあるコーヒー屋が美味しいらしいよ」
「そこに1票!」
「もう開いてるの?」
「まかせるよ」
「はやくいこうぜ!」
「いいね」
Nemoが通り過ぎた早朝の土曜日、
南極で暮らす樺太犬のように彼らは肩を寄せ合い話していた。
by triangleny | 2013-02-13 01:59 | Landscape | Comments(0)