Hunter's Moon 2016

場所はもう決めていた、

ここからしかたぶんクライスラービルとは合わせれない

けど、はっきりとした正確な場所は分からないのと、隣の黒いビルが異様に邪魔になる

そして、この場所、

周りが生い茂った木々に囲まれておりポイントは数十ｍ離れたところとふたつしかない

どちらにしようか、北側を取るか？南側を取るか？

しかも、駅前のバス停から撮るといった人の邪魔が入りそうなところ

でも、ここしかない

南側、そう決めてセッティングを始める

テストシュートを終わったところで一人のおやじがやってくる

『なんだ、ここから撮るのか？』

『今日のスーパームーンか？』

毎月天文雑誌を購読しているというおやじと時間が来るまで15分くらい話をする

月の出の時間になったところで、

ここから見える景色の狭さに心配なのかおやじは

『ちょっと下に行ってくるよ』と言って南の方に消えて行く

僕はもうここと決めていたので時を待つ

『来た！』

左のフレームから眩い黄金の満月が昇ってくる

おやじもウロウロしながら戻ってきたので教えてあげたら『おーっ！』と喜ぶ

その声に人が集まってきて『なんだ？なんだ？』となり、おやじが嬉しそうに隣で説明している

どんどんどんどん上がって行く

クライスラーと合わせれたところで一息つきレンズをいったん交換

その間におやじも満足そうに帰っていき人々も散り散りに消えていった

最初は『ややこしそうだなぁ』と思ったおやじともHi Fiveで気持ち良く別れ

露光が少し失敗したが、

狭い構図ながらも読みが当たり、クライスラービルと合わせれたことに満足し帰途に着いた。

※おまけです