※『More』をクリックしていただきますと、あと11枚 時系列でUltra Super Moonが姿を現す様子が見れます
※2枚おまけつきです
少し遠くなりつつあるが、
それでも普段の約30%は明るいと言われるUltra Super Moonを撮りに行こうと夕方支度を始める
この日の夕方の場所は
2か月前に下見をしていたので後は天気だけが心配だった
『夜中から雨の予報・・・』
早くも15時くらいにはマンハッタンの空は曇り始めていた
出かける16時には雲がもくもくと東の空まで覆いつつあった
『撮れない?』『止める?』『行く?』空を見ながら自問自答を繰り返し
『満月が見れなかったとしても、その場の雰囲気だけでも撮って帰ろう』と
何とか沈んでゆく気持ちを奮い立たせて出発する
行き方・所要時間は2か月前に計算した通り地下鉄からCiti Bikeに乗り継いで、
機材を担ぎながら崖の上まで登り、現場近くで返却するという手順だった
そこまでは何の問題もなかった
さて、問題は撮影現場が病院の駐車場というところにあった
駐車場の中に入って撮影していたら追い出されるんじゃないかという心配があり、
なるべく撮影現場に長くいないように20分前から現場近くで待機していた
『5分あれば準備できる』そう思って、月の出ぎりぎりの時間に駐車場に入っていったその時・・・
『あっ!』
思わぬ誤算! 2か月前までなかった駐車場と崖の間に新たな柵が付けられていた
前回来たとき、
柵はあったにはあったがほとんど機能していない状態で邪魔されるものなくマンハッタンが見えていたのに、、、
『やられた~!』
と、言いつつももう時間がない、ウロウロすると怪しまれる、冷や汗が出てくる、
網の目から撮るか? ピントがちゃんと合わないんじゃないか? 周りの景色が網と被ってボケてしまうんじゃ?
じゃあ、それとも回り道して崖の下まで降りるか? いや時間がない、月の出まであと5分、、
焦って、焦って、自分を少し落ち着かせるために座ったその時だった!
古い柵と新しい柵の間に僅かだけ穴がある
『ここしかない!!!』
そこに腰を下ろして、三脚を一番短い状態でレンズを800mm画角にセットし試し撮りを終わらせる
そうこうしていると曇っている東の空に異変を感じる、
『ん??』
月が出てくるところの雲が少しオレンジ色に!?
太陽は30分も前にとっくに沈んで東の空が焼けることはないはず、
えっ?もしや・・・
17:21、それはそれは大きな大きな予兆だった
見る見るうちに空のあちらこちらがオレンジ色に変わってゆき
雲が割けるようにして明るくなったかと思うと、ビルの片隅から68年ぶりの女神のお出ましである
やはり30%も明るいとスケールが違った
雲を蹴散らしての彼女の圧倒的な存在感を目の前に見せつけてくれた
まさに『Ultra Super Moon』であった
空が明るくなり始めてから時間にして約8分後、今日のブログの1枚目のベストショットが撮れた
ただ、あまりの雲の分厚さにその後は雲の中に身を隠し、10分間だけのShowTimeだったが、
いつまでもいつまでもその余韻をオレンジ色の光で残していった
次は18年後、2034年
僕はどこの空でUltra Super Moonを探しているのだろうか。
前回はこちら
※去年の作品になります
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以下、時系列でその時の写真を紹介していますのでご覧くださいませ。
まずは17:19、空の異変に気付いた時の様子
17:23、どんどん空が焼けてゆく様子
17:24、彼女の大きな大きな姿を現し始める
同じく17:24、少しずつ少しずつ太陽が昇ってくるように雲の間から顔を出す
17:25、やっと全貌が見えてくるが、上の雲に阻まれ始め『これまでか!?』と唇を噛みしめる
17:26、一つ目の雲に隠れ、あまりの眩しさに月の表面が写せず、露光合わせで悪戦苦闘する
同じく17:26、構図を右にずらし、エンパイア&クライスラーと絡める本番の位置に持っていく
17:29、ようやく一つ目の雲を抜け、狙っていた通りの構図で今日のベストショットが撮れ手が震える!
17:30、そのもう一つ上の雲に阻まれとうとう姿を消し始める
17:31、僅か1分の間にみるみる雲に吞まれてゆき姿を消す
17:33、彼女の姿が消えた後も空はいつまでもオレンジ色に染まったまま余韻を残し続け、
彼女の迫力が見る者を圧倒させた10分間だった
ここからはおまけです、
普段はあまり撮らない撮影現場をスマホで撮ってみました、
これでその時の状況がよりイメージしやすいと思います
上には網が邪魔をし、下には柵を抑える鉄パイプが穴の邪魔をする
網を搔き分けて向こうに行きたいのですが、
そんな事をすると即追い出されるか、下手をするとこの国は警察を呼ばれるので網の内側でじっと我慢です
※満月が昇ってくる前
もう1枚、満月がクライスラービルの横に魅せる姿もお分かりかと思います
長い長いブログを最後まで読んでいただきありがとうございました。