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先月の部分月食からほぼ1か月経ってしまったが、
自身の記録のために残そうと思う。
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Partial Blood MoonとNew York
Blood Moon Max時間開始4:03AM
方位269°
角度30°
撮影前日、これらの条件を満たしつつランドマークを合わせれる場所がないか下見をしに行く
月の入り3時間前の時点でFull Blood Moon、角度が30°というのは結構高いところに位置する
ランドマークとの距離が近すぎると建物が大きくなりすぎて月が小さくなりすぎる
ランドマークとの距離が遠すぎるとどちらも小さくしか写らず一緒に撮るのが難しい
自由の女神? リバティ島が遠すぎて近づけない
エンパイアステートビル? クライスラービル?
どちらもマンハッタンからでは他の建物に邪魔されうまく構図に入らない
ならばQueensから?
ニューヨークのスカイラインを風景として合わせるにはそれもありかもしれない
でももう少し大きく捕えることは出来ないか?
ではその中間、Roosevelt Islandからは?
ここかもしれない、地下鉄を乗り継ぎ足を運ぶ
枯葉が落ち去った後の枝だけの木も美しくニューヨークの雰囲気に合う
こんなに美しい場所、治安が悪くはないとはいえ夜の誰もいない場所は危ない
※I phoneで撮影
南を目指して歩く
すると10PMで公園がクローズとのこと、
近くに良い場所がないか探すが、川沿い近くには工事用フェンスが設置ていた
※I phoneで撮影
ここでも良いが、もしうまく満月と対象物を重ねることが出来なかった時に
次の場所への移動がすぐに出来ないことを考えて諦める
方位269°は大体分かるが、
30°の角度がどのくらいの位置になるのか読めない‥
※I phoneで撮影
WTC・Brooklyn Bridge・Woolworth・Oculus、
比較的対象物が近くに集まっているエリアに絞り
明日は「欠けてゆく満月の動きを見ながら移動してポジションを決めよう」と判断し帰宅
全ての準備を整え起きたらすぐに出れるようにして就寝
当日、
1:45AM、アラームを止める
雨は上がっているようだが、風の強さが気になりながら出かける準備を進める
Downtownエリアでやはり一番にはWTCと合わせてBlood Moonを捕えたいと思い目標を決める
2:00AM、自宅を出発しCiti Bikeに乗り、予め決めていたエリアに向かう
途中WTCを見上げるとまだ空は雲で覆われている
※I phoneで撮影
2:20AM、Lower East Side 、予め決めていた現場付近に到着し、Citi Bike返却
2:24AM、辺りの路上はまだ濡れているが、
空は雲が切れて晴れたり、また分厚い雲に隠れたり、雲の流れは速い
※I phoneで撮影
※I phoneで撮影
周りを見渡すが、雨上がりの街は人がほとんどいない
たまにホームレスらしき人がじっとこちらを見ている
悪い人ではなさそうだ、逆に向こうもこちらを警戒しているように見える
雨は上がっているが雲がまだ多く、
たまに見える満月が少し欠けていることに気づく
「ここからはカメラに三脚をつけたまま担ぎ、撮影しながら移動するか」とセッティングを始める
あまり誰もいない街中でこういった事はなるべくしたくない
なぜなら大きなカメラ機材を見せながら歩いていると狙われやすいからだ
目立たない程度に持ちやすくし、場所を探しては雲の合間の満月を見る
※I phoneで撮影
「まだまだ高い位置にあるな」
「角度にして45°くらいかな? いやそれ以上に見えるな」
と、いつものように一人でぶつぶつ言いながら街灯を頼りに街中を南へ南へ移動する
2:50AM、雲の隙間から欠けてゆく満月を紅葉と一緒に数枚撮る
少し、また少し南へ移動してゆく
3:21AM、思ったより「30°」とウェブで調べた角度が高いことが分かってくる
※I phoneで撮影
3:30AM、自分が決めていたエリアよりもさらに下らないと対象物と合わせれないような気がしてきたので
機材を担ぎつつも小走りで足を速めていく
※I phoneで撮影
3:40AM、FiDi北エリアまで来たところで、
当初考えていたBlood Moonとの対象物WTCが合わせにくい位置になってきたので、
急遽対象物をWoolworth Buildingに変更し、撮影のセッティングに入る
3:41AM、Max時間の20分前、Woolworth Buildingのトップと合わせた1カットが撮れる
晴れ上がってきた空の周りに散りばめられた小さな小さな星たちも美しい
3:47AM、そこから紅葉と絡めたカットを色々試す
3:56AM、もう1枚
さて、ここから4:03AM皆既月食最大を迎えようという時に
徐々に下りてくる満月と合わせれる場所がないことに気づく
撮影していた場所はPark Row横の公園の端ギリギリ
仕方がないので大きく構図を変えBlood MoonをWoolworth Buildingの下に配置する
4:04AM、Maxの時間、ビルに飲み込まれそうになる寸前のところを捕える
※この記事の表紙
4:17AM、横構図で季節感も入れてもう1枚捕える
4:24AM、Blood Moonが紅葉の中に消えた後、
プレアデス星団がうまくWoolworth Buildingと重なる
構図はいまいちだが思いがけない素敵な1枚!
その後、この場所で撮れるものは撮ったので場所を移動
5:10AM、月蝕が通常の満月に戻りつつある中、
古いアパートメントの非常階段を見つけ、それをシルエットにして月を中に入れ込む
5:19AM、最後にビルディングの後ろに消えていくシーンを撮影し今回はこれで終了。
前回のBlood MoonもWoolworth Buildingを対象物に撮影したが、
月蝕Maxの時間が0:12AM辺りだったので月は真上
中々合わせずらかったのを思い出し、
今回もまた撮影できる場所が限られ自分の思った構図が上手く創れず悩まされる、という状況だった
マンハッタン内での撮影は毎回難しいが色々勉強させられると感じた時間だった