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月齢1、月の入りが日の入りから約1時間後、夕方は快晴予報
ニューヨークの風景と絡めて沈む寸前の繊月を撮影するにはかなり良い条件が揃っている
しかし、この日の問題はふたつ
・風が朝から丸1日強いという予報
・”ニューヨーク”というランドマークを何にするか?
一つ目の問題は何ともコントロールできない
これは撮影時に出来るだけ風が吹かないように祈るしかない
二つ目の問題は「月齢1」の繊月、
日の入りから20分ほどしないと月が見えないのと、
月が見え始めて沈む間の約30分ほどの間でランドマークと一緒に撮影したいので、
月と合わせる対象物はなるべく低い位置にしたいということ
月が高い位置でも、うっすらとした繊月の雰囲気を撮ることはできるが、
なるべくなら空の色が変わりゆくマジックアワーの中、
”沈む繊月”と”ニューヨークのランドマーク”に拘りたいところ
そこで思い浮かぶ比較対象物が”自由の女神”である
ただ、この日は自由の女神と月を重ねて撮影する場所を見つけるのはかなり困難
「自由の女神と重ならないが、自由の女神の一番近くを通り風景として撮るならここか!?」
という場所が一つだけあった
夕方、撮影準備をしつつ、外の木を見るとかなり揺れている
考えていても仕方がないので地下鉄に乗り込む
前日に2時間でアジア人7人が暴行を受けるという事件がマンハッタンであってか
撮影ロケーションのBrooklynでも何か起きないかという心配も心を過りながら
無事撮影できることを願って目的地の駅で降りる
周りを気にしつつ日の入り直後の現場に到着、
両サイドのアパートメントに挟まれたストリートがちょうど風の通り道になっている・・・
気温は36℉(2℃)だが、吹き付ける風が6~7m/sくらいあるだろうか?
もし夏に、6㎡台のセイルを張ればウィンドサーフィンで気持ちよくプレーニング出来るような気持ちの良い風
Wind Gustが入ったら10m/sくらいはある
現実は気温は36℉(2℃)の真冬の夕暮れ、
6~7m/sの風で体感温度15℉(-9.4℃)、
Gustが入って体感10℉(-12.2℃)まで下がる
寒さで涙が出るし、手袋をした手でもかじかみ思うように指先が動かせない
それでも「ここまで来たんだから」という気持ちと、
「撮影を始めると急に風が緩くなるのでは⁉」との淡い期待を胸に三脚を立てカメラをセットし始める
自由の女神と重ならないという場所もあってか、他のフォトグラファーは一人も見ない
今回の狭いロケーションでそれだけが唯一の救いである
まだ明るい空の中、黄昏月を探す
気持ちに余裕があれば、標準レンズで構図をやや広めに撮影し
レビューでその中から細い細い月を見つけたりもするのだが、
風が強く手がガチガチに動かないのと、風でカメラやレンズの中にゴミが入ってほしくないと思い、
レンズを出来るだけ交換しないようにと、望遠レンズで月を探し始める
日の入りから20分ほどして予測していた辺りの空に亀裂が入ったような剃刀の刃が現れた
18:13撮影
さて、ここからは画角を決め、構図を変えて月を追い込む
18:16、今回は横構図で表現するより縦構図で表現しようとこの1枚で決める
自由の女神辺りにかかる少し赤みがかったMulberryのような雲が素敵なアクセントになってくれる
18:28、地球照も薄っすら映り込み、
暗くなってゆく青と赤のコントラストが何とも言えず美しい
そして、18:44
自由の女神の背中を僅かにオレンジがかった黄昏月がDark Purpleの空に溶け込む瞬間、
表紙の1枚が撮れる
強風で揺れるせいか、ピントがいまいち合わない
それでも、この日はこれで良しとする
結局この日は強風が止むことなく吹き続け、繊月は西の空に消えていった
何はともあれ、変な輩に絡まれることもなく撮影出来ただけでもいいじゃないか、
雛祭りの魚座の新月、ありがとう。
※前回、自由の女神と繊月と絡めた作品になります。
※こちらはタイムズスクエアと繊月を絡めた作品になります。
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