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ー前置きとしてー
今回は7月13日(水)早朝に沈むスーパームーンと同日夜に昇るスーパームーンの2回の撮影に挑んだ
簡単に説明すると、スーパームーンが2022年一番地球に月が近づく時は7月13日(水)2:38PM(EDT)
正確な表現として、ニューヨークではスーパームーンの瞬間は見れない
世間ではその前後に撮影された月を”Supermoon”として毎年報道している
今回は7月13日(水)早朝に沈むスーパームーンはピークから10時間前
同日夜に昇るスーパームーンはピークから7時間後
という記録写真である
まずは7月13日早朝、
自由の女神のもとに沈むスーパームーンを撮影の為3:00AM起床
Citi Bikeで撮影現場に向かう
iPhoneで撮影
Battery Park近くで丁度1台だけ空いているDockがあり無事到着
iPhoneで撮影
公園に向かって歩いていると警備の親父が
「お前も行くのか?」
「カメラ持って皆行ったよ」
と声を掛けられ、
「じゃあ行ってくるよ!」
と答え、公園に入って行く
川沿いに着くと大きな白い光が見えてくる
もう沈む1時間前を切っているので少し黄色くなり始めている
iPhoneで撮影
周りの状況を目を凝らしてみると、
20~30人くらいだろうか?結構な人が暗い中集まっているのが見える
毎年どんどん人が増えてきてるなぁ、とセッティングを始める
iPhoneで撮影(逆側にも三脚を構えている人達がいた)
セッティングを終え、レンズを向ける
ん???
自由の女神のバックライトは点いているけど、フロントからのライトが点いていない
「今回は自由の女神がシルエット状態だな…」
とぶつぶつ独り言を言いながら撮影を続ける
4:09AM
少しずつ降りてくる
いったん雲の中に入りそうな感じ
iPhoneで撮影
4:25AM、雲の中に突入
その1分後、4:26AM
4:30AM、雲から出てくる
もうこの時には自由の女神までかなり近づいてきている
4:30AM
4:33AM、3分後また雲に飲み込まれる
4:37AM、見る見るうちに月が沈んでゆく
雲を抜け最後まで姿を残してくれるのか?
緊張の時間が走る
4:38AM、800mmでのこのカット
先日に紹介した記事の1枚
4:39AM、
iPhoneで撮影
4:43AM、自由の女神の背中に重なる
4:49AM、そして沈んでいったスーパームーン
撮影し終え、Citi Bikeを撮りに行く途中またさっきの親父と会う
「どうだった?」
「最高だったよ!綺麗だった!」
「そうか、それは良かったな!」
「Have a nice day!」
お互いにそう言って気持ちよく笑顔で別れる
自転車での帰り道、綺麗なMagic Hourが北の空に見える
早朝撮影はこれで終了
同日の夕方、撮影準備を終え5:10PMに自宅出発
気温が高いこの日、夜もそんなに下がらないようなので上着は置いていくことにする
Oculusの見えるPath Train入口、東の空は澄んでいる
天気は良好
湿度も45%と高くない
iPhoneで撮影
Path Trainに乗り込み、
5:25PM Train出発
今回も初めてのロケーション
先月はエンパイアステートビルと撮影したので、
今回はWTCと合わせてみたく調べてみた
中々良い場所を見つけたが、そこまでうまく辿り着けるかが心配
そのロケーションが無理なら近くでWTCが見えるところがあれば良いのだが…
5:40PM 最寄駅到着
ここからバスに乗り換える
地図で調べた乗車するはずの場所にバス乗り場が無いので地元の人に聞く
すると、標識はないがここで合っているという
アプリで見るとバス到着予定時刻は5:50PMのバスが遅れて6:02PMらしい
ところが時間になってもバスは来ない
到着予定時刻を過ぎて気になるので、再度アプリを見ているとアプリ上から来るはずだったバスが消えている…
アプリ上に出てくるバスは3台のみこれは中々手強い
次のバスは6:50PM、
この時点で後もう約50分待たないといけない
アメリカだなぁ、とつくづく思う
歩いても良いが、
1時間半以上かかるのと体力消耗したくないのでバスを待つことにする
影が少しずつ長くなっていく
今後の撮影のために予定のロケーション周りを色々調べたく早く出てきたのにどんどん時間だけが過ぎる
途中、地元コミュニティバスが来るが、どこに行くか心配なので待つしかない
3日前にこの街に来たというSpanishを話す家族のお父さんと仲良くなる
「この路線のバス、5:50PMに来るはずだったけど、次6:50PMのバスしか走ってないみたい」
「どうやって知ったんだ?」
「アプリで見てるよ、ほら」
と言って見せると横にいた息子が
「Oh-」と言う
「ところでバス代っていくら?」
「$1.60」
「そうなんだ、ありがとう」
「バス停のサイン無いんだね、ここは」
というような会話をしながら待つ
iPhoneで撮影
6:49PM、ようやくバスが到着
1時間以上待ったせいかバスは満席、
立っている人も入れないくらい乗車
それでもなんとかバスは出発
なんだかんだ言ってバスは速い
今回の撮影現場はこの路線の終点近くなので途中からバスはガラガラ
住宅街をどんどん過ぎていく
The Boomの「都市バス」が頭の中に流れる
”運転手さんとばしましょ
ちっちゃなバス停なんかとばしましょ
後部座席でうたた寝て
鳥や猫や犬や虫でも
気のあうやつは連れて行くよ”
iPhoneで撮影
目的地のバス停までたった20分
7:09PM到着
あれだけ待ったバスがそそくさと過ぎてゆく
降りるとまだ暑い
まだ時間が少しあるので辺りを散策
次来る時のためにどこか良いロケーションはあるか? 予め決めておいたエリアを探す
ひと通りチェックしたいロケーションは確認したので目的地に向かうことにする
今回のロケーションは川沿いの小道
果たして川沿いの小道は開いているのか?
歩いて奥まで行けるのか?
途中、車に乗ったフォトグラファーらしき若い男性に声を掛けられる
「お前もスーパームーン狙いか?」
「俺はこの先の公園に行ってくるよ」
「じゃあな」
そう言って白い車を西へ走らせて行った
歩くこと30分、川沿いの小道が橋を渡るころにようやく見えてくる
iPhoneで撮影
橋を下りて入り口に到着
草が生い茂り奥まで行けるのか心配になるが、
ここまで来たら引き返せないので、橋を渡り奥に進むことにする
iPhoneで撮影
草木が絡まり大きく足を取られる
街灯が一つもない
「陽が沈んだら真っ暗だ」
「ただ、自分が思っていたより道が広いので暗くなっても両側の川には落ちることはないな」
「蛇は出ないかな?」
「水が溜まって流れが少ないエリアの割にはやぶ蚊は全然いないな」
「先客(他のフォトグラファー)はいるのかな?」
などと独り言を言いながらどんどん奥まで進んでいく
10分は歩いただろうか、途中道が低くなり少し濡れている、
ん?
沼みたいに足取られないか?
足入れて沈まないか?
昨日の雨がまだ乾いていないか?
足を踏み入れてみると普通に歩けるので
細かい事は気にせず早く目的地に向かうことにする
奥に進むと、予め決めておいたロケーションへ行くには、途中かなりの草木で先に進めなさそうなので
予定を変更し、少し手前のポジションを取ることにする
少し送電線が邪魔をしてWTCが見えにくいのでもう少し南方向に場所を変える
ようやく荷物を下ろしひと息
郊外まで来るとに涼しい
意外に時間がかかっていることに気づきセッティングに入る
iPhoneで撮影
暗くなり心細くなってきた時間帯に蛍が周りを楽しませてくれる
少し時間があるので夕焼けを楽しみながら一つ目のおにぎりを食べる
iPhoneで撮影
自分の後ろで流れる川の水音が気持ちよく聞こえる
そこに映る夕焼けもまた美しい
iPhoneで撮影
辺りが暗くなってくる
iPhoneで撮影
月の出まで後5分、少し緊張してくる
この場所で成功するのか!?
暗くなりいよいよスーパームーンが出てくる
9:11PM、思ったより南だ!
やはり草をかき分けてもっと北に行けばよかった!と思ったが、
ここで出来ることを考え、
構図を整え直し速く昇るスーパームーンを捕らえ撮影してゆく
9:12PM、
この時になってモニターや自分の周りにやぶ蚊が大量に集まってくる
カメラのモニターが明るいせいか、撮っている写真をチェックしようとすると3匹も貼り付いている!!!
せっかく幻想的で美しいスーパームーンが出てゆっくり流れる静かなひとときを楽しみたいのに
早く撮影を終わらせたいもう一人の自分と戦う
9:14PM徐々に昇ってくる
9:17PM、ようやくその姿を現すが800mmでは入らなくなってきたためレンズを変えることにする
1分後の9:18PM、また上の雲の中に入って行く
9:21PM、ようやく雲を抜けてその全貌が現れる
9:22PM
9:24PM、このブログ記事の表紙の1枚が撮れる
同じく9:24PM、別のカメラから
同じ9:24PM、1分間の間にさらに昇っていく
9:26PM、ほぼ画角から外れる
9:28PM、雲の色だけが残る
9:35PM、月の表面の露光と周りの風景を合わせるのに難しくなってきたため、
この1枚を最後に今回は終了
水面に映るオレンジ色が何とも美しい
さて、本来ならこれで「スーパームーン撮影記録」はこれで終わりだが、
今回はこの後、前代未聞のアクシデントに見舞われる
スーパームーン撮影中、少し気になることが徐々に起こっていた
「なんか川が近くないか?」
「暗いから水が強調されてるだけか?」
iPhoneでも撮影した時に思う
片づけを済まし、三脚2本とバックパックを担いで歩いてゆくと
先程濡れていた地面の所に水が薄っすら見える
「あ!」
「ここは海が近いから潮の満ち引きで川の水が上がったり下がったりするんだ」
と気づく
気付いた時はもう遅い、
なぜなら満月が、スーパームーンが今は出ていて水が溜まっている
引力の関係で月は潮を引き寄せる
ということは、今は満潮ではないか?!
後で調べてみると、やはり7/13 Wednesday 8:57PM満潮とあった
どうのこうの言っても仕方がないので、
「靴がぐちょぐちょになるけど後は帰るだけだし問題ないよ」
と自分に言い聞かせ、
気持ちを入れ替えそのまま小道を進んでいく
すると、どんどん水に浸かってゆく
「え!?」
くるぶしまで浸かる
「そんな!!」
膝まで浸かる
「これ以上はやばい!!!」
太ももまで浸かったところでいったん立ち止まる
「これ以上浸かったらバックパックを頭の上にしてカメラだけでもぬらさないようにしないとっ!」
気合を入れ直し、太ももまで浸かった足をじゃぶじゃぶと前へ前へ進めていく
どうやらこの深さが一番深いようだった
少し歩くと昇り坂になり水の中から抜ける
涼しいはずの夜が顔も体も冷や汗でいっぱい
ようやく出口が見えてきた時には無事元の世界に帰って来たような気分だった
iPhoneで撮影
9:49PM、街灯のある路上に出たところで自分の足を確認する
iPhoneで撮影
上から見るとこんな感じだったようだ
来た道を歩き、行きに使ったバス停まで戻る
最終バスは時刻表ではまだあることになっているのにアプリには出てこない…
仕方がないのであらかじめ調べておいたもう1本違う路線のバス停まで歩いていくことにする
10分ほど歩いて10:25PM別のバス停に到着
ここでようやく一息
バス停近くのピザ屋で喉が渇いたのでドリンクを買いバスを待つ
10:42PM、バス乗車
平日、住宅街から街に向かう人は少ないのかバスはガラガラ
そんな中若い男二人組が乗ってくるがお金を払おうとしない
バスを走らせてしばらく走らせると5分くらいで降りて行った
最寄りの駅に無事到着、
WTC行きのPath Trainの中で2個目のおにぎりを食べる頃にはもう11PMを過ぎていた
何はともあれ無事撮影ができたのでこれで良しとする
山羊座のスーパームーン、ありがとう!
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